紅葉 | EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS

うなぎ

深海で産卵、淡水域で成長する黒い蛇のような魚。漁獲量が激減し、日本では高級食材として扱われる。切身を甘く濃厚なタレに漬けながら直火で焼いた「蒲焼き」と、それを白米の上にのせた「うな重」が定番の食べ方。暑さで疲弊した身体に滋養効果があるとされ、夏に食べる習慣がある。注文したうな重がなかなか出てこない。でも日本人は決して催促しない。うなぎは焼くのに時間がかかる、そして待った分だけ口に入れた瞬間の感動が増すと知っているから。

富士山

標高3,776m、日本最高峰の独立峰。その優美な風貌は日本人のみならず、ゴッホやモネ、セザンヌといった著名な芸術家も魅了し、彼らの作品のモチーフになった。世界を見渡せば、決して高い山でないのに、心をとらえてやまないのはなぜだろう。どうしてあんなカタチしているの？反対側はどんなカタチをしているの？がたんごとん、走る電車の中、小さな男の子がまっすぐな瞳で見つめている。車窓の向こう、世界でいちばん想像力を掻き立てる山を。

伊勢神宮

日本の中部、三重県にある国内で最も格式の高い神社で、2,000年の歴史を持つ。内宮と外宮を中心に125社で構成され、内宮には神の最高位「天照大御神」を祀る。数百年前には、一生に一度は行くべきパワースポットとして参拝が大ブームになるなど、昔も今も多くの人が訪れる。伊勢神宮では、20年ごとに社殿をすべて造り直し、神様に新しい住まいへ遷っていただく儀式が約1,300年続いており、最近では2013年に行われた。建て替えつづけることで永遠の建築物にする……これぞ日本流の究極のサスティナビリティかも。

東京タワー

東京のシンボルとして愛され続ける電波塔。正式名称は「日本電波塔」。高さは333mで、東京スカイツリーが完成するまで自立式鉄塔として約半世紀にわたり日本一の高さを誇った。赤と白の独特のカラーリングは、航空法にのっとり、飛行機から認識しやすい色として採用されている。「どうして赤い色をしているのだろう？」ずっとそう思っていたけど、実際に近づいて見ると、オレンジに近い色をしていることは、ここだけの話。

釣り

島国である日本は、各地に多くの釣りスポットがあり、海はもちろん、川や湖、池、釣り堀など様々なフィールドで楽しめる。釣り方を学べる体験ツアーや、釣り船に乗って獲れたての魚をその場で味わえるプランもあり、初心者も気軽に始められる。日本では、釣りを通して平社員のサラリーマンと社長が奇妙な友情を育む人気映画「釣りバカ日誌」の影響で、コミュニケーションを助ける趣味としても認知されている。が、実際に社長と仲良くなった人はほぼいない。